退院後どうする? 自宅に戻れないと言われたときの考え方と施設選びのポイント
「退院後どうしたらいい?」
そんな不安を感じている方へ。
この記事では、自宅に戻れないと言われたときの考え方と、失敗しない施設選びのポイントをわかりやすく解説します。
こんにちは。
介護施設紹介センターくらすまいるの相談員、瀬川佳代です。
「そろそろ退院ですね」
そう言われて、ほっとしたのも束の間、
「ご自宅での生活は難しいかもしれません」
「施設を検討しましょう」
といった話が出て、戸惑われる方は少なくありません。
「まだ家に帰れるんじゃないか」
「施設なんて考えてもなかったのに」
そう感じるのは、とても自然なことです。
退院後、自宅に戻れないと言われたらどうなる?
この段階になると、退院は決まっているけれど、ご自宅に戻ることは難しい、という状況になります。
そうなると、「じゃあどこに行けばいいの?」と不安になる方がほとんどです。
行き先が決まるまで病院にいられるケースもありますが、「2週間後には退院してください」と言われて、急いで探さなければならない場合も少なくありません。
時間的にも精神的にも、余裕がない中で判断を迫られる。
そんな状況で施設選びを始めることになります。
「退院後の生活」を考えるときの選択肢
退院後、すぐに自宅に戻れない場合、大きく分けて3つの選択肢があります。
1. 老健(介護老人保健施設)
病院と自宅の中間的な施設で、在宅復帰を目指してリハビリを行う場所です。
入所期間は3〜6か月程度が一般的で、そこでリハビリをして自宅に戻ることを目標とします。
ただし、「リハビリしたけど、やっぱり自宅は難しい」となった場合、次の施設を探す必要があります。
2. 特別養護老人ホーム(特養)
長期的に生活できる公的施設です。
費用負担は比較的少ないのですが、待機期間が長いことが多く、退院直後にすぐ入れることは少ないです。
また、原則として要介護3以上が対象となるため、介護度が軽い方は入所できない場合もあります。
3. 有料老人ホーム・グループホーム
民間が運営する施設で、比較的早く入居できるのが特徴です。
月額費用は施設によって幅がありますが、入居金が必要な場合もあります。
自宅での生活が難しいと判断された場合、こうした民間施設を検討することが現実的な選択肢となることが多いです。
「自宅に戻りたい」という気持ちと現実のギャップ
「やっぱり自宅に帰りたい」
そう思うのは、とても自然なことです。
ただ、退院後の生活を考えるとき、大切なのは「帰りたい」という気持ちだけでなく、「帰ってどうやって生活するか」という現実的な視点です。
例えば、
- トイレに一人で行けるか
- お風呂に入れるか
- 食事の準備ができるか
- 転倒したときに誰かがすぐに気づけるか
こうした日常の動作ひとつひとつが、安全に続けられるかどうかが重要になります。
ご家族が毎日サポートできる環境であれば、在宅生活も可能かもしれません。
しかし、ご家族にも仕事や生活があり、24時間の見守りは現実的に難しいケースがほとんどです。
「帰りたい」という気持ちを大切にしつつ、「安全に生活できるか」という視点も忘れずに、選択肢を考えることが大切です。
施設を選ぶことは「諦め」ではありません
「施設に入る」と聞くと、「人生の終わり」のように感じてしまう方もいらっしゃいます。
でも、施設は「諦める場所」ではなく、「安心して生活するための場所」です。
実際に、施設に入ってから、
- 転倒の不安がなくなり、安心して過ごせるようになった
- 見守りがあるおかげで、ご家族も安心できるようになった
- 食事や入浴のサポートがあることで、生活に余裕が生まれた
といった声をいただくこともたくさんあります。
もちろん、慣れるまでに時間がかかる方もいらっしゃいますし、環境が変わることへの不安もあると思います。
ただ、施設選びは「どこで暮らすか」ではなく、「どう安心して暮らすか」を考える選択でもあります。
在宅復帰を目指すか、施設での生活を選ぶか
退院後の選択肢を考えるとき、「在宅復帰を目指すか」「施設での生活を選ぶか」という分かれ道があります。
在宅復帰を目指す場合は、老健などでリハビリを行いながら、自宅での生活ができるように準備を進めます。
一方、「自宅での生活が難しい」と判断された場合は、有料老人ホームやグループホームといった選択肢が合うこともあります。
退院後は入院前よりも介護量が増えることが多く、ご家族の負担が大きくなりすぎてしまう場合もあります。
そういったときには、無理に在宅での生活を続けるのではなく、施設での生活に切り替えることで、ご本人もご家族も安心して過ごせる場合もあります。
施設選びで失敗しないために確認すべきポイント
施設によって対応できる範囲はさまざまで、どこが適しているのかは、インターネットで調べただけでは分かりにくいものです。
特に、痰の吸引やインシュリン、点滴、経管栄養といった医療的な対応や、トイレやお風呂の介助の程度、食事でどこまでご自身でできるのかなど、状態に応じて確認する項目は増えていき、内容も細かくなっていきます。
退院を目前にして施設探しを始めると、こうした聞き慣れない言葉や細かい条件に戸惑い、「何を基準に選べばいいのか分からない」と感じてしまう方も少なくありません。
実際に、そういったタイミングでご相談をいただくことがほとんどです。
退院後の不安は一人で抱え込まないでください
一人で抱え込まず、状況を整理しながら考えていくことが大切です。
「何から考えたらいいのか分からない」
そんな状態でご相談いただくことがほとんどです。
くらすまいるの相談員がしっかりお話をお伺いし、状況を一緒に整理しながら、その方に合った退院後の生活をご提案します。

