ではどんな施設が適切?~認知症・医療依存・費用重視 それぞれに合った施設の選び方

皆様こんにちは。
紹介センターくらすまいるの浅井です。

これまでのブログでは、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、グループホーム、特別養護老人ホーム(特養)など、それぞれの施設種別についてご紹介してきました。

しかし、ご相談を受けていると、
「結局うちの親にはどの施設が合うの?」
「介護度によって選ぶ施設は違うの?」
「認知症がある場合はどう考えればいい?」
というご質問を非常に多くいただきます。

今回は施設の種類ではなく、「どんな状態の方に、どんな施設が向いているのか」という視点でご紹介したいと思います。

施設選びで最も大切なこと

施設を探し始める際、多くの方がまず費用や立地を気にされます。
もちろん大切な要素ですが、それ以上に重要なのは「その方の生活を支える体制が整っているか」という点です。

例えば同じ要介護3でも、

  • 認知症が進行している方
  • 身体介護が中心の方
  • 医療処置が必要な方

では適した施設が全く異なります。

施設選びに正解はありません。
その方の身体状況、認知症の有無、ご家族の支援体制、経済状況などを総合的に考えることが重要です。

比較的お元気な方の場合

まだご自身で身の回りのことができる方や、介護サービスを利用しながら生活できる方には、サ高住や軽度者向けの住宅型有料老人ホームが選択肢になります。

特徴としては、

  • 自由度が高い
  • 外出や外泊がしやすい
  • 必要な介護サービスを選択できる
  • 自立から要介護の方まで幅広く入居可能

という点が挙げられます。

特に独居生活に不安が出てきた方や、ご家族が遠方に住まわれている場合には安心感があります。

一方で、介護が重くなると追加費用が発生する場合もあるため、将来的な介護状態の変化も考慮しておく必要があります。

認知症が進行している方の場合

認知症がある方の場合、まず検討されることが多いのがグループホームです。

グループホームは認知症の方を対象とした施設で、少人数のユニット単位で共同生活を行います。職員や入居者同士が顔なじみになりやすく、環境変化による混乱を軽減できることが大きな特徴です。

特に、

  • 帰宅願望がある
  • 昼夜逆転がある
  • 認知症による不安が強い
  • 家庭的な雰囲気を希望する

という方には適している場合があります。

ただし、医療依存度が高い方や重度の身体介護が必要な方については、対応が難しいケースもあります。

また、認知症だから必ずグループホームというわけではありません。最近では認知症ケアに力を入れている住宅型有料老人ホームや介護付き有料老人ホームも増えており、その方の症状や生活歴に応じて検討することが大切です。

医療的な支援が必要な方の場合

近年最も相談が増えているのが、医療依存度の高い方の施設探しです。

例えば、

  • 末期がん
  • パーキンソン病
  • 経管栄養
  • インスリン注射
  • たん吸引
  • 在宅酸素

などの医療処置が必要な方です。

このような場合は、看護師の配置が充実しているナーシングホームや医療対応型住宅が候補となります。施設によっては24時間看護体制を整えており、医療機関との連携も密接に行われています。

ご家族からは、「最期まで安心して過ごせる場所を探したい」というご相談も多くあります。

医療対応が可能かどうかは施設ごとに大きく異なるため、病名だけで判断せず、現在行われている医療処置を確認することが重要です。

特別養護老人ホームが向いている方

特養は費用負担を抑えながら長期的に生活できる施設として人気があります。

特に、

  • 要介護3以上
  • 年金収入中心
  • 長期入居を希望
  • 終身利用を希望

という方には大きなメリットがあります。

ただし、

  • 待機者が多い
  • 入居時期が読みにくい
  • 医療対応に限りがある

という点には注意が必要です。

そのため、特養申込を行いながら民間施設へ一旦入居するという選択をされる方も少なくありません。

ご家族の状況も重要な判断材料

施設選びでは、ご本人だけでなくご家族の状況も大切です。

例えば、「毎日面会したい」のであれば、自宅近くが良いかもしれません。

一方で、「遠方に住んでいて頻繁に訪問できない」のであれば、医療や介護体制が手厚い施設の方が安心できる場合があります。

また、

  • 身寄りが少ない
  • 成年後見制度の利用を検討している
  • 生活保護を受給している

など、社会的な背景によっても選択肢は変わってきます。

施設のパンフレットだけでは見えてこない部分も多くあります。

私たちが大切にしていること

紹介センターくらすまいるでは、施設を紹介することが目的ではありません。

その方が今後どのような生活を送りたいのか。
ご家族がどのような介護を望んでいるのか。
そこを丁寧に確認したうえで施設選びをお手伝いしています。

実際にご相談をいただく中でも、「最初に希望していた施設とは全く違う施設に決まった」というケースは珍しくありません。お話を伺っていく中で、本当に必要な環境が見えてくるからです。

施設選びは人生の大きな転機の一つです。
焦って決める必要はありませんが、状態が変化してからでは選択肢が限られてしまうこともあります。

少しでも不安を感じた時は、早めに情報収集を始めることをおすすめします。

まとめ

老人ホームや高齢者施設にはさまざまな種類がありますが、大切なのは施設名ではなく「その方に合っているかどうか」です。

  • お元気な方
  • 認知症のある方
  • 医療的支援が必要な方
  • 費用を重視したい方

それぞれに適した選択肢があります。

施設探しでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
ご本人とご家族にとって最適な住まい探しのお手伝いをさせていただきます。